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色の名前
授業中

今年の春から私が非常勤に行っている専門学校
(「お化け屋敷?」「『ウソ』のつきかたを教える」)で
後期の授業が始まりました。
歯科技工士科の前期とは異なって、後期の対象は歯科衛生士さんの卵。
どんな授業を求められているのか、衛生士科の先生方にうかがったところ、
必要とされているのは
・将来、歯科医院でポスターや配布物といった媒体をつくったりできる能力
・患者さんがリラックスできるような、医院の環境づくりをするために、
色彩が感情や感覚にどう影響を与えるかの知識(とできれば実践)
ということでした。
なので、今回は形態の捉え方ではなく、
平面媒体の作成と色彩についての理解を深めるということを目標に、
授業の計画をたてました。

第1回目の今日は、「色の名前」です。
まずパワポでざっと講義して、「色が見える」とはどういうことかを説明。
「これが赤だ」と私たちが思い込んでしまう色の名前というのは、
便宜的につけられたものでしかないことに気づいてもらいたかったのです。
そこで黄色から赤までのグラデーションを見せて、尋ねます。
「これは何色?」「黄色」
「これは何色?」「オレンジ」
「これは何色?」「オレンジ」
「これは何色?」「赤」
「これは何色?」「赤」
違う色なのに、「オレンジ」や「赤」という同じ名前で呼ぶというのは、
「オレンジ」「赤」という固定の色があるわけではないことがわかります。
また、その境目にある色はずの色はどっちに分類したらいいのでしょう?
それに、そもそも分け方自体も人によって違うはず。

さらに根本的なことを探ると、違う文化圏では色の名前が異なっています。
身近な例だと、日本人の考える紫とvioletはかなり別の色。
ちなみに、文化が発展すればするほど、色の名前は多くなります。
未開の民族ほど、色の名前は少ない。
茶や灰色、桃、橙といった混合色に固有の名前がつけられるのは
かなり発達した文化においてのみのことです。

・・・という長ったらしい前置きは早々に切り上げて、実習〜。
今使っている色の名前が
実は相対的で便宜的なものでしかないということがわかったところで、
一旦その縛りから脱出してみることを目指します。

方法は、正方形に切った50色の色紙をペタペタ貼付け、
それぞれに「自分で」命名してもらいます。
でも今までにある名前は禁止。
生徒が「これは使って良い?」「これはダメ?」と聞いてきました。
その中でおもしろかったのは
「空色」はアウトなので「雲のながれる空色」、なかなかうまい。
「読書に目覚めたときの気持ち色」とか詩的な子もいました。
「おじいちゃん」「おばあちゃん」ときて、
「おとうさん」「おかあさん」「うちの犬」というのもありました。
「京都」と名付けた子はたくさんいましたが、みんな違う色でした。
抽象的なイメージだとずれが出ておもしろい。
一方、「スティッチ」と名付けられた色は、みんな一緒でした。
具体的なものを指すと同じになるのは当たり前ですが、
結構、人間の記憶というのは正確なことがわかりますね。

また、50色の配置にも、自分なりの規則をつけてもらいました。
「春夏秋冬」と区分に分けた子あり、
自分の好きな色から嫌いな色まで並べた子あり、
隣同士の組み合わせが自分の感覚に合うように並べた子あり。
並べることに時間をかける子、色の名前が出てこずに書けない子、
立ち止まるところも色々でした。
でも大体、20色を越えたあたりから、ネタ切れしてくるみたいですが、
そこから出てくる名前がおもしろい。
時間内に終われなかった子もいるので、来週回収しまーす。
来週、家でゆっくり笑わせてもらおうっと!

この授業のヒントになったのは、高校時代の最初の色彩構成の授業。
同じように色紙(もっと色数は多かった)を1センチ角に切り、
明度順、彩度順にならべるという、超スパルタな授業(笑)
違う色相の色をまぜると難しいよ・・・
でもあの頃は、私自身、色の名前についてちゃんと考えたこともなかったな。
絵の具の色が絶対固有名みたいな気がしてました。
| 美術や芸術のこと | 23:59 | comments(4) | trackbacks(0) |
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コメント
職業柄 思うのは お客様と私の見ている色は 同じ名前でも同じ色では 無い ってことです。
お客様の眼で見る努力はしますが 当然違って当たり前ですね。
| nakanokeiichi | 2007/10/04 9:20 PM |
私もそんなに違ってましたか?
| Lamm | 2007/10/05 6:36 AM |
違っていません 実際 明暗より彩度のほうが重要と思っています。  それと 立体の向こう側。
| nakanokeiichi | 2007/10/05 8:23 PM |
「立体の向こう側」・・・この言葉、授業で散々、発した気がする。
| Lamm | 2007/10/06 9:47 AM |
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